プラセボの力は人間の力

2019年1月4日

プラセボ効果

プラセボ効果という言葉があります。
なんの効果もないただの粒を「〇〇に効く薬です」と説明して飲ませると、一定の割合で有益な効果が得られるという現象を言います。

数年前に発売された新規の便秘薬は、上市に至るための臨床試験において、週1.6回の排便回数であった患者さん達を週5.7回までふやしました。

その際にはそれが本当に薬の効果なのか確認するために何の効果もない偽薬をのむ患者さんも用意されました。その何の効果もない偽薬を内服した患者さんも週1.6回の排便回数が週2.9回に増えたのです。

なぜプラセボに改善効果があるのか

何の効果もない粒には文字通り何の効果もありません。

でも排便回数は増えた。

医者が言うのも変ですが、「病は気から」あるいは「信じるものは救われる」です。

人は精神と肉体の両輪で動いています。

この両輪はつながっていると思います。

何も効果のない粒を飲むという行動で「薬を飲んだから効果があるかもしれない」と精神が動くことによって、肉体に変化が起こり病状を改善させたのだと考えられます。

信じるものは治療効果アップ

このデータが他の全ての病気にも当てはまると強引に仮定すると、

治ると信じるだけで病状は40%程度回復する。

ということになります。

この人間のもつ力を活用しない手はありません。

どんな薬も治ると念じて、あるいは信じて飲むことが大事です。

半信半疑で薬を内服するよりも、40%程度薬の効果がアップするでしょう。