いばり

2019年1月4日

パソコンやスマホなどを使うようになり、めっきり字を書かなくなりました。
電子媒体にひらがなを入力すると漢字に変換してくれる機能は、今や当たり前の技術ですが、すごい機能だなと痛感します。
そんな機能にどっぷり浸かっていると、読めるけど書けないなんてことが多くなってしまった気がして困ります。

ですが先日、この自動で変換してくれる機能が、新しい言葉との出会いを演出してくれました。

胃透視検査。
胃のバリウム検査とも言います。
医療機関によって色々な略し方があるとおもいますが、よく「胃バリ」と略したりします。
カルテに胃バリと入力したくて「いばり」と入力したところ、「尿」と変換されたのです。

なんだこれは?

そう思って辞書で調べてみたら、尿と書いていばりと読むと書いてあるではないですか。

いばりの語源は「ゆまり」。ゆは湯、まりは放るの意味を持つ動詞「まる」の名詞化。

湯を放つからゆまり、それが音変化で「ゆばり」になって、さらに「いばり」になったと。

恥ずかしながら、いばり=尿、初めて知りました。
年配の方には常識なのでしょうか。

この歳になっても、知らないことに出くわすと嬉しくなります。
使うことはほとんどないでしょうが、頭の片隅に雑学として保存しておくことにしました。