わかりやすく

2019年1月4日

いつもなるべくわかりやすく説明するように心がけています。

医者は何故か小難しく言いたがります。
良くなったことを「改善した」。
悪くなったことを「増悪した」。
長続きすることを「遷延している」。
などなど。。。

文章にする、つまりカルテに書くならそれで良いと思うのですが、多くの医者がそれを患者さんへの説明にも使ってしまっているように思います。

「前回のレントゲン撮影で指摘された右肺門部付近の浸潤影ですが、治療の効果があり、改善傾向にあります。現在の治療を継続していけば寛解すると予測されます」

文章でかけばこれで良いと思うのですが、これを口頭で喋られてもわかる人の方が少ないでしょう。

サツエイ?ハイモンブ?シンジュンエイ?カンカイ?

自分は真面目な学生ではなかったので、学生時代の自分が聞いたらチンプンカンプンかもしれません。

「前に撮ったお胸の写真に写っていた肺炎は良くなっていますよ。薬を続ければ治りますから、このまま続けて下さいね」

これで良いはずなのに、医者は真面目で患者さんに正確に伝えたいがために、伝わらない言葉を使っているように思います。

自分の病気を理解することが治療の第一歩です。
患者さんが理解しやすいように、言葉を選んで噛み砕いて説明していきたいと思っています。