感染性胃腸炎

2019年1月4日

感染性胃腸炎が流行しています。

感染経路は吐瀉物や便、あるいはそれに接触したものから感染します。

治療方法はありません。経過観察で改善するのを待ちます。

嘔吐したときには制吐剤、下痢したときには整腸剤を処方したりもします。

下痢止めは処方しません。下痢を止めたいところですが、止めてしまうとウイルスが体内に残ってしまい治癒が遅れてしまいます。

下痢はした方が良いのです。

腹痛止めも腸の動きを止めてしまうので、あまり処方しません。

発熱したときは解熱剤を出すこともありますが、解熱剤は胃腸にはあまり良くないので、最低限の処方だけにしています。

ほんの数個のウイルスが手についただけで、その手でものを食べたりすると感染し発症します。

当然ウイルスは目に見えないので、不特定多数の人が触ったであろうドアノブなどはこの季節は汚染されていると思っていた方が良いです。

ですので、基本は外出先から帰ったら手洗いすることです。

あるいは素手でものを食べないというのもいい手かもしれません。

空気感染は基本的にはしませんが、吐瀉物や排泄物が乾燥すると、ウイルスを伴って空気中に飛散し、それが口に入ると感染するという報告もあります。

そんなことも気にすると、もう外出することすら怖いですね。

とはいえ、今流行している感染性胃腸炎は比較的軽症で経過することが多いようです。

初日だけ嘔吐し、その後下痢をして3日から5日で軽快します。

手洗いは大事ですが、あまり神経質になりすぎないように日々生活したほうが良いように思います。