前川喜平というひと

2019年1月6日

たまには医院とも私生活とも関係ない話。

政治的なポジションは色々ありますが、わたし自身特定のポジションは取りません。
所謂無党派というやつですが、その時により支持する政党は変えています。
確硬たる信念とか、信条とか、すごいと思います。
でもそういったものが世界を悪い方向に導いた例も数多くあり、私みたいな日和見な感覚が世界を支配している方が案外平和なのではないかと思っています。

さて、加計学園問題に揺れる政府ですが、加計問題の善し悪しはともかくとして、「Not-So-News」さんの記事を読ませていただいたら、前川喜平という人のダメさというのが痛い程わかりました。

「Not-So-News」2017-07-26 前川喜平氏 発掘された12年前の「笑ってはいけない議事録」が話題に

添付されていた議事録はひどいもので、全く議論になっていないです。

何か事を進める時、それが正しいかどうかを検証することは当然のことで、それすらできていないばかりか、できていないことの責任についても負う気がない。

こんな人が後の文科省トップとは。
文科省には人材がいないのか、あるいはこういう人だけが上に行けるようなところなのか。

例えば、大学の研究室に当てはめればこうです。

上級医「あの薬の臨床研究、どうだった?」
前川氏「よかったこともありますし、悪かったこともあるみたいです」
上級医「何かそんなデータあるの?」
前川氏「データはありません。後輩に任せましたから」
上級医「データがないのに良かったとか悪かったとか、なんで言えるの?」
前川氏「後輩から報告を受けていますから」
上級医「良かった悪かったという根拠のデータを出してよ」
前川氏「データは後輩が持っています。後輩の実験ですので」
上級医「じゃあ、良かったとも悪かったとも言えないじゃないか」
前川氏「臨床研究の結果を疑うんですか?疑うなら疑う根拠を示してください!」

正直、大学の研究室で前川氏のような応対をする後輩がいたら教授に報告して「研究者の素質なし」と配置替えを提案します。

文科省は文系だから研究者ではないし科学的根拠(エビデンス)とかもよくわからない、ということでしょうか。
あるいはわかっているけれど、これ以上突っ込まれたくないからあえて不毛な議論に持ち込もうとしているのか。

どちらにせよ、教育を担う国の機関としてはお粗末としか言いようがありません。

人はなかなか本質を根本から変えられるものではありません。
おそらく前川氏はこの議事録のまま文科省の次官になったのでしょう。

加計学園の問題を国会中継などで見る中で、彼の言動について今後の私のスタンスが変わった記事でした。