小児科

2019年1月4日

正直申し上げますと、、

私は内科医でありまして。

小児科については国家試験で系統だてて勉強はしましたが、実地で小児科の専門医から教育は受けておりません。

ただ、大学医局に所属していた時分に派遣されていた病院や医院で小児科の診療を行っていました。

小児科診療未経験の私が診療。今思えば恐ろしいことです。

ですが、私の時代には臨床研修制度がなかったので、私のように臨床経験ゼロで突然外来デビューというのは珍しいことではありませんでした。

習うより慣れろ。

現場で学べ。

という風潮が強く、ほとんどのことを派遣された病院で経験しました。(初めての死亡確認も外の病院で当直のアルバイトをしている時でした)

ですので、教育は受けていませんが、自己流で経験を積みながら、わからないことは友人の小児科医に教えてもらったりなどして、臨床経験は10年程度。一応最近はやばいかやばくないかの見極めは完璧にできると自負しています。

診療所の小児科外来にとって大切なのはこの「やばいか、やばくないか」を見極める力だと勝手に思っています。

小児科の専門の先生が聞いたら怒るかもしれません。

でも内科医の私にとってはこれが最重要です。

小児は回復力があるので、小児の疾患は基本的には自然に治癒していくものが多い傾向にあります。

おうちに帰って様子をみていれば治る病気。これが「やばくない」病気です。

ところが、たまにそれではだめで、入院しなければ治らない、専門的な治療をしなければ治らない病気があります。これが「やばい」病気です。

やばい病気は内科医の私の手には負えません。

ですので、すぐに小児科専門の先生に相談します。

やばくないと判断できれば、自然と良くなっていきますので、小児科の先生がみても私が見ても治療に差はありません。

それゆえにこの見極めが大切だと思っています。

小児科専門ではありません。

ですので、少し頼りないかもしれませんが、

その見極めについては内科医としての感覚や、自分の子供の育児での経験なども総動員して全力で診療をしております。