人参のポタージュ

2019年1月4日

食べるのも作るのも好きです。

次女がようやく一歳過ぎて色々なものが食べれるようになってきたので、人参のポタージュを作りました。

食べてくれると良いですねー

ちなみにですが、人参に含まれるβカロテンはビタミンAの前駆体です。前駆体というのは体内で変化する前の形です。
カロテンは人参の英語キャロットが語源です。

ビタミンAは視力にとって大切な栄養素で、不足すると夜盲症という、暗さに目が慣れなくなる症状が出てきます。
ビタミンAはサプリメントなどでも発売されていますが、ビタミンAそのものを過剰に摂取するとビタミンA過剰症という症状が発症するため、投与量には注意が必要です。
ビタミンA過剰症の症状には頭痛、嘔吐、下痢、脱毛、食欲不振、手足の痛みなど色々あります。

その点βカロテンは前駆体で、前駆体からビタミンAには必要な分しか変化しないためビタミンA過剰症になることは絶対にありません。
人参やカボチャ、ミカンなどは素晴らしい食品です。

ただし食べ過ぎると、βカロテンが体内に余ってしまいます。余ったβカロテンは皮膚に沈着し手のひらや足の裏がオレンジ色になる柑皮症というものを発症します。
ミカン食べ過ぎたお子さんや、最近よくある人参主体の野菜ジュースをたくさん飲んでいるお子さんによく見られます。
この季節だと、大人の方でもミカンの食べ過ぎで柑皮症を発症して、「黄疸が出た!」と相談を受けることがあります。
でも安心してください。
柑皮症はただ皮膚に色がつくだけでほとんど無害です。
治すには過剰摂取を止めることです。
中止後数週間で皮膚の新陳代謝に合わせて色素が落ちてきます。

さらにちなみに、黄疸との見分け方は「白目」です。
柑皮症では目は白いままですが、黄疸はまず白目から黄色くなります。
手が黄色いと思ったら、白目を確認してみてください。