言葉の力
町医者は言葉を使う仕事です。
1日6時間以上誰かと話し続けます。
だからこそ、言葉の力をいつも意識しています。
言葉には大きな力がある。
相手に勇気を与えることもできるし、相手を簡単に傷つけることもできる。
しかも一度出してしまった言葉は引っ込めることができない。
だからいつも言葉を発するときは細心の注意を払っています。
相手を傷つけないように。
できる限り相手を勇気づけられるように。
勇気づけられた患者さんにはきっと良い効果があるだろうから。それをプラセボといいます。
僕は患者さんを叱ることがほとんどありません。
叱りたいときもあります。
でも、叱っても患者さんにとってあまりメリットがあると感じられません。
なるべく勇気を与えられるよう、元気になるための力になるように、前向きな言葉をかける。
僕の信条です。
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