インフルエンザワクチン接種開始

2019年1月8日

インフルエンザワクチンの接種を開始しました。
価格は予定通り昨年同様2500円(税込)です。

今年はメーカーさんの協力を得てワクチンの量は今のところ問題なさそうです。

ところで、毎年ワクチン接種をしていて不思議に思うことと困ったことが1つずつあります。

不思議に思うことは、かなり遠方からいらっしゃる方がまれにいることです。
県外の方は見たことがありませんが、県内ではかなり遠くの市町村から来られる方がいらっしゃいます。
たしかに当院はおそらく県下ではかなり安い部類に入ると思うのですが、それでもそれほど遠くからいらっしゃると交通費で足が出てしまうのではないかと心配です。
いらっしゃる方には平等にワクチン接種は行いますのでご安心下さい。
とはいえ、近隣で3000円くらいでやっているところはないか、もう一度ご確認下さい。

困ったことは小さいお子さんへのワクチン接種に対する家族の説明の仕方です。
お子さんに内緒でワクチン接種にいらっしゃるのは全く問題はありません。
イヤイヤと泣く子にも親御さんのご了承の元にワクチン接種は行います。
ただ、お子さんに「注射しないで下さい」と言わせるのは困ります。

お子さんが自分の意思で「注射しないで」と言うのは全く理解できます。
それは問題ではありません。
そうではなく親御さんが「ほら、先生にお願いするんでしょ」とお子さんに促して、お子さんが「注射しないで」と懇願してきたら、僕たちとしてはどうしていいかわかりません。

親御さんとしてはお子さんにワクチン接種をしてもらうつもりで当然来ているわけで、親御さんと僕たちの間には注射ありきの約束がすでに出来上がっているわけです。
にもかかわらず、お子さんには医師に頼めば注射しないで貰えるかもよという期待を抱かせるよなことを言われてしまうと、僕たちとしては板挟みです。

その懇願を振り切って当然親御さんとの契約を優先して注射する訳ですが、その時の罪悪感とお子さんの悪者を見る目は正直耐えられません。

お子さんが泣いても、打たないでと懇願しても、僕たちは良かれと思って注射をします。
ですので、お子さんには注射頑張ろうとか頑張れと前向きに送り出してあげる言葉を使いながらおいでください。
それが難しく、注射をするというと医院に来れないお子さんにはこっそり注射することは内緒でお越しください。
そして決して注射の予定だけどやめてもらえるよう先生にお願いするために医院に行こう、みたいな説明でいらっしゃるのはご遠慮ください。僕も寝覚めが悪いですし、何よりお子さんのためにならないと思います。

注射が終わったら、泣いちゃった子にも泣かなかった子にも、よくできたね、頑張ったねと沢山労いの言葉をかけてあげてください。
最後に得られる成功体験がお子さんの注射嫌いを克服するカギだと思います。