ピロリ菌は除菌すべき?
ピロリ菌は除菌するべきか
人間ドックなどで胃にピロリ菌がいると言われ相談を受けるケースがあります。
除菌はすべきか否か。
良く聞かれます。
結論から言えば、すべきだとと思います。
ピロリ菌とは
ピロリ菌は正式にはヘリコバクター・ピロリと言います。
これは胃がんの原因の一つであることがわかっています。
肺がんで言うところのタバコと同じです。
ピロリ菌は消化機能が未熟な乳幼児期に感染し、潜伏期間を経て大人になってから症状が出るようになります。感染経路は井戸や川の水からとか、感染している人からの口移しがあります。
ピロリ菌の保菌率は年齢によって異なり、高齢者ほど多い傾向にあります。
60歳以降は50%の人が保菌していますが、30歳以外では20%未満です。
これは日本の衛生環境の改善故と考えられていますが、それでも欧米に比べて多い傾向にあります。
今は汚染された水を飲むことはほとんどないので、若年層の感染経路は親や祖父母の口からと考えられます。
咀嚼した食べ物を赤ちゃんにあげないよう気をつけましょう。
ピロリ菌の除菌で胃がんの発症リスクが低下
ピロリ菌を除菌することにより胃がんの発症リスクを1/3にできるというデータもあります。
そして一度除菌に成功すると再発率は1%未満と言われています。
しかしながら、除菌の成功率は1回目は75%程度、2回目で90%強です。
2回目までは保険診療が認められていますが、これでうまくいかない場合、3回目以降は自費診療になってしまいます。
自費で高額な医療費を支払ってまで除菌にこだわるかは、本人の考え方次第かと思います。
除菌に成功した後の課題は?
ピロリ菌がいるから絶対に胃がんになるわけでもありませんし、除菌したら胃がんになる可能性が0になるわけでもないからです。
除菌に成功した後、日本人の場合胃食道逆流症を発症する場合があります。
胸焼けなどの症状の出現に注意が必要です。
まとめ
とりとめのない解説になりました。
まとめます。
ピロリ菌は、、、
胃がんの原因の一つです。 乳幼児期に感染します。
年齢が高いほど保菌率がたかいです。
感染経路は汚染された水か感染者からの口移しです。
そしてピロリ菌の除菌は、、、 胃がんの発症リスクはゼロにはなりません。(1/3程度)
除菌の成功率は100%ではありません。
治療後に胸焼けがでるかもしれません。
それでも胃がんのリスクを考えると、やはり保険診療の範囲で除菌をトライすることはオススメできると思います。
もしピロリ菌陽性と言われた場合は除菌を検討してみてください。
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